2013ファンフェスタin箱根(6/7~9)の報告
久しぶりに箱根の囲碁大会「2013ファンフェスタin箱根」に参加した。千寿会会員では6人が参加した。優勝ふたり。準優勝ひとり。三位ひとり。
わたしは今回は優勝した。初めてのことだ。今まで何度も優勝同点の準優勝があった。優勝すると段位を上げて参加するのがルールになっている。
三段では優勝はなかったが、四段に上げてこれで四回目かな。これまで等外と準優勝と敢闘賞だった。
これで次回からは五段で申告しなければならない。はっきり言って家賃が高すぎる。とても払えそうもない。というのも今回の五勝一敗の内容は次のようだったのだ。
第一局、残りは一目のヨセ二カ所。負けを覚悟して先手一目のヨセを打った。両当たりがあるのに、相手は最後の一目ヨセを打つ。
「えっ、今どこに打ちました」「ここへ…」「ここ打つと、両当たりですよ」
第二局、20目以上の差で必勝の局面だと思っていた。相手の勝負手に対応手が見えていたつもりなのに、生かしてしまい投了。
第三局、勝負手を打ったのに、相手はわたしが生きられないと思ったか手抜き。そこで生きて逆点。
第四局、わたしの大石が死ぬ寸前、相手の勘違いで繋がった。相手は投了した。検討では、勘違いの手では、このあたりに7手ほど候補があるが、この場所以外はどこでもよかった、ここだけが悪かった、で一致した。
第五局、最後までリードして(いたと思う)決めた。
最終局、勝った方が優勝の一局で、相手は10分遅れ。時計を10分進めてはじめる。これはルールにはなかったと思うが、わたしは要求した。
相手はほとんど時間を使わず打ってくる。押されっぱなしだったが、こういう早打ちは、どこかでミスをする。そこを捉えてなんとか逆転した。
とても五段の藝ではない。ちなみにわたしは「幽玄の間」では二段か三段である。
前回参加時にはなかったことだが、指導碁が4局に制限された。これはありがたい。今まで、席の奪い合いになったので、待つことが多かった。今回は待たずに済んだ。
今回の指導棋士は、孔令文七段・下島陽平七段・瀬戸大樹七段(八段になったという挨拶があった)・謝依旻六段(三冠)・大澤健朗二段・清成真央初段・若手女流ふたり。万波佳奈四段も2日目に日帰りで登場した。
スペシャルゲストに結城聡九段(十段)。
今回はカメラを持たなかった。それでiPadで写真を撮ってみた。
謝依旻(シェイーミン)さんだけうまく撮れた。(声をかけて写真を撮らせていただきました)
2日目の夕食懇親会は、結城聡九段対若手団体のゲームで沸いた。例えば九路盤で、謝さんが黒で四子置き、結城さんが生きるかどうか。
あるいは26路盤の終局図を、どちらが早く数えられるか。その前に小さい図を五題数えてからなので、26路盤にたどり着いたのは結城さんが圧倒的に早かった。それなのに瀬戸さんが先に答えた。会場は沸いたのだが、瀬戸さん残念。
次の日の帰りのバスで、わたしたちと結城さんが一緒になった。亜Qさんが話を誘い出す。この時、「五子置かれたら絶対に生きられない」。
もっといろいろ訊いたが、ゲームの説明が長くなるのでカットする。
奥様やお子さんの話でも盛り上がっていた。
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三日目の朝、いつものように函南原生林を一周してから朝食。2時間ほどの散歩であった。三日目は手空きだったので、朝食は遅れてもかまわない。
ホテルから十二~三分で函南原生林の入り口に至る。
雉
原生林入り口、運がよれればこんなシーンも。(この写真は今回ではない)
キツツキのドラミングが聞こえたこともある。
地図上の赤い+印が入り口。一周コースの東西が約五百メートル。
原生林に入ると、まずこのアカガシの大木にであう。四本の木が絡み合っているらしい。
ここを過ぎるとすぐに一周コースになる。左へ行く。
こんな階段状の坂道が多いが、整備されている。鶯の声が響く。
下は雨が降れば水路となるところ。適度の湿り気と適度の日差し。
ここも一応道である。鶯以外の声も何種か聞こえるが、名は判らない。
一本の大木ではこれが一番太かったかな。
原生林からの帰り道、ホテルを見上げる。
途中にはうつぎの花が多い。
謫仙(たくせん)
(2013.6.26)