毎月5日を「碁の日」にしよう

                      K(さいたま市、男性)

経費削減やリストラも結構だが、この際全国民に碁の魅力を訴える大攻勢をかけよう。 100円の赤字がある時1円の出費を惜しむなかれ。今こそ積極果敢な投資の時機である。 毎月5日を「碁の日」と宣言、囲碁欄を持つ全国主要各紙に年12回の大キャンペーン。 1面または見開き2ページに、碁の魅力と碁を打つ人間の素晴らしさを徹底的にPRする。 碁は知らなくても、日本人の半数程度は高度・知的な趣味として好感を持つ可能性がある。 PRの対象はズバリ、碁にそこはかとない憧れを感じている潜在的な成人シンパ層である。 彼らは財布の紐を握り、周囲に影響力を行使できる立場にある。子供は当然、親を真似る。

1. 碁はルールはシンプルでも無限の広がりがあり、世界が認める人類最高の知的娯楽
2. 碁は最も歴史のあるゲームであり、文化として確立し世界を主導してきたのは日本
3. 人間の脳細胞(右脳・左脳)を活性化する働きがあり、教育的な価値もきわめて高い

上記3点を訴求して、1人でも多くの人にライフスタイルを潤す生涯の宝物にしてもらう。 問題は原資の確保。新聞広告は年間数億円に上る投資を要する。ここは理事長の出番だ。 新聞協会と折衝して、文化啓蒙の観点(新聞の使命の一つ)から協賛金をいただく。 即ち広告代金を何割かまけてもらうのだ。このほか、国や自治体の文化振興予算を獲得したり、 アマ囲碁ファンや有志企業に「棋院債」を発行するなどの方法もあるかもしれない。 また囲碁の愛好家は碁の発展のためならば無償でも尽力したいと考えている人は少なくない。 彼らボランティア協力を広く募ることも必要。ここは知恵と汗の出しどころである。

内容は知的な刺激と魅力的な人間像を中心にした質の高い読み物が主体。棋譜は使わない。 以下はコンテンツの一例(例を挙げ始めればきりがないためごく概要のみ)。

1. 棋士の魅力;インタビューまたは観戦記者によるエピソード・エッセーから引用
2. 碁の魅力;古碁の故事、烏鷺等愛称の由来、源氏物語をはじめとする小説、詩歌から
3. 海外の状況;韓国・中国・台湾での子供教育や欧米でのステータスなど
4. インターネットの普及でいつ、どこでも楽しめること、「ヒカルの碁」の話題など

(2001.11.12)


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