欧州の青少年の為の『碁マスターコース』

1月3日~8日まで武宮正樹九段、釼持丈七段をお招きして3名で欧州の若者達の囲碁研修をウイーンで開催しました。

こんな企画は初めてなので、どのくらいの生徒が集まるか全く分かりませんでした。それも年齢25歳以下、棋力2級以上(日本のアマの初段くらい)の条件つきです。でも嬉しいことに毎日50~70名、延べで400名、13カ国の生徒が集まりました。

日程を見てください。
 10:00〜11:00 詰碁
 11:00〜13:00 対局
 14:00〜17:00 対局解説
 17:30〜20:00 詰碁 & 対局
 20:00〜      自由対局

武宮九段の自選解説、対局コメントにみんな感激!
釼持七段の体全体で表現するコメントには爆笑あり、叱責ありで大好評でした。

こんな日程で1週間武宮先生の元で欧州の若者達が過ごしました。

彼らからのコメント
 :院生になった気分
 :勉強の仕方が分かった
 :同じ世代のプレイヤーに沢山会えた。
 :次はいつですか???

この企画は現在、文化庁の『文化交流使』の延長線で文化庁がサポートしてくれました。

武宮先生には9日にオーストリア日本大使館で講演をお願いしました。こちらも会場に椅子が丁度満席になる70名がピッタリ参加!!『宇宙流の心』を思う存分語って下さいました。碁を知らない方も『碁は哲学ですね!!!』と。底抜けに明るい武宮流は人生の鉄人でもありました。

その翌日は大使公邸でオーストリア囲碁協会と大使館関係者と棋士の意見交換会。
その折には田中大使自らのお茶のお手前でみなお茶を一服。
『海外にいるからこそ、触れることができる日本文化』の1週間でした。

そして今回の特別はわが師匠・木谷実九段を崇拝しているウイーンのプレイヤーP氏のご縁で木谷家よりご子息の木谷正道氏もギターを片手に同行して下さり、マスターコースで大使公邸で歌って下さいました。そして『マスターコースの雰囲気はまるで木谷道場のようだね!!』のお言葉を頂き嬉しい限りでした。

因みにP氏の肝いりで欧州初の会員制囲碁クラブ『GO7』がオープンしました。マリアフィルファー通り82番地です。

番外編ではなんといっても、ダンスにはまっている武宮先生とロンドンから来たマリカとのダンスかな?ラッキーなことにプレイヤーの中の数少ない女性の中に踊れる女の子がいたんですね!!!

通訳には元院生の加藤君もベルリンから碁の生徒を連れてきて大活躍。
彼はこの秋に画家としてベルリンでデビューです。

私は指導、通訳、ホテル・飛行機の手配、何でもかんでもの超忙しい1週間、イエ、イエ企画、後のレポート。3ヶ月越しの大変な日々でした。
無事終わり、ホットしております。。。

小林千寿

(20081.30)


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