金庸小説美人番付

 金庸小説や金庸ドラマの紹介はしばらくなさそうなので、金庸小説美人番付を考えてみた。今の時節、あえて番付にするのは相撲を応援しているから。
 横綱は「李秋水の妹」で、すでに引退。
 大理国の王子段誉から「仙女さま(仙女の読み方は写真中に)」と言われる玉像。李秋水の妹であるが名は不明。大理国の無量山の洞窟にあった。写真は大理の「天龍八部影視城」にて。
 これを入力しているとき、パンダ「仙女」が到着したというニュース(^_^)。
 以下は現役で、左が東、右が西は相撲と同じ。( )内はその小説。

大関 カスリー(書剣恩仇録)、  王語嫣(天龍八部)
関脇 ティギス(倚天屠龍記)、  李秋水(天龍八部)
小結 小昭 (倚天屠龍記)、   王夫人(天龍八部)
前頭 ホチントン(書剣恩仇録)、 任盈盈(秘曲笑傲江湖)
前頭 阿九 (碧血剣)、     黄蓉 (射鵰英雄伝・神鵰剣侠)
前頭 小龍女(神鵰剣侠)、    水笙 (連城訣)
前頭 郭芙 (神鵰剣侠)、    凌霜華(連城訣)
前頭 陳阿珂(鹿鼎記)、     戚芳 (連城訣)
前頭は一応番付にしたが甲乙付けがたい。(後で追加削除するかも知れない)

 次の三系統が上位を占める。
 李秋水・李秋水の妹・王夫人(李秋水の娘)・王語嫣(王夫人の娘)。
 ティギス(金花婆婆)・小昭(ティギスの娘)。
 カスリー(香香公主)・ホチントン(カスリーの姉)。
 李秋水の妹は話だけで、実際には登場しない過去の人物。ティギス(金花婆婆)は若くはないが若いときは美しかったという。実は今でも美しいが化粧で醜くしている。
 任盈盈は日月神教では聖姑(せいこ)と言われている。信徒から実際以上に美化されている可能性が高い。
 小昭はティギスの娘で母にそっくり。李秋水は88歳だが、若いときは妹そっくり。
 黄蓉は頭の冴えが語られて、美人という記述はほとんどない。
 王語嫣は、段誉が、洞窟の仙女さまにそっくりで驚いたほど。
 現実的にはカスリーと王語嫣が大関。
 ただし美しいのと魅力的とは一致しない。わたしにとって一番魅力的なのは黄蓉だ。次がホチントンかな。だからこの二人は八百長ぎみ。

 この中で碁を知っている者は誰か。小説には碁に関する記述はほとんどない。
 記憶にあるのは倚天屠龍記で郭襄の碁が語られているだけ(参考:倚天屠龍記の碁)。 郭襄はかわいくて賢いが、美人という記述はない。
 碁のシーンはなくても、碁を打てるかどうか推察してみる。
 黄蓉は碁が強いはず。父の黄薬師(東邪)はプロなみのはずで、娘の郭襄(小東邪)はかなりの腕だ。父から教わり娘に教えたと思われる。
 阿九は皇女なので、碁をたしなんでいるだろう。
 微妙なのが、李秋水・李秋水の妹・王夫人・王語嫣の三代4人。
「李秋水の妹」の夫である無崖子が珍瓏を作ったのは紹介した。それなので一緒に生活していた「李秋水の妹」は碁を打っていたと思われるが、碁の場面は思い出にもなく、若くして亡くなっている。
 李秋水は十代から70年にわたって無崖子を恋い慕っていたので、打てた可能性が高い。死の瞬間に、無崖子が想っていたのは自分ではなく妹だったと知る。
 王夫人は、両親から教わったと思うが、興味はなさそう。
 王語嫣は武術の生き字引でありながら、武術が嫌いで、まったく習得していない不思議な人物。

 劉亦菲(Liu2 yi4 fei1)の王語嫣(仙女さまのモデルも劉亦菲)
 初めて会った人の武術の構えを見ただけで、「何派の誰それ、得意技は◯◯、欠点は●●」と指摘できる。構えを見るとき、一瞬このような鋭い目つきになる。
 その知識は、無崖子が無量山の洞窟に残した武術の書物+江湖の情報による。碁に関する書物もあったのではないかと思われるが、その話はない。だから王語嫣は碁を知ってはいるものの、婚約者が碁に興味がないため、碁に興味がない可能性がある。ただし、結婚した段誉(大理国の皇帝)はかなり碁が強いので、興味をもったであろう。打ってみたら案外強かったりして、「棋仙女さま」と言われたりする可能性もある(^。^)。

謫仙(たくせん)

(2011.3.22)


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