耳赤・恥の一手 その3

参考図

正解は、左下星の白に下辺から小ゲイマガカリする黒1でした。白は左辺に受ける(1間、小ゲイマ、大ゲイマなど)ぐらいでしょうから、黒は続いて下辺を自然に盛り上げていくことができました(貴公子から指摘された参考図参照)。

たくせんさんの“第2候補”が正解。あどさんからご紹介いただいた「MLG」では、一発正解なら「ホームラン」、2つの候補(ただし優先順位はつけない)を挙げて当てれば「二塁打」、候補が3つなら「単打」という仕組みでしたから、「二塁打」ということになりますか。

左上の三々(A)は、まーべらすさんが指摘されたほか複数の方が候補に挙げられました。これはかささぎさんが回答された右下のサガリ(B)と似たような感覚がありそうです。つまり、近い将来に上から(左上ならCとかDあたり、右下なら黒3あたり)迫る(あるいは利かす)選択肢もあり得るのに、急いで下から決めてしまう必然性があったのかどうか、後で後悔することになりはしないでしょうか。

たくせんさんの“第一候補”(E)とあどさん(F)は左辺への展開を選択されましたが、両者は似ているようでちょっと感覚が異なるかもしれません。Eは既着の黒25(3の六)に近い分、堅いけれど重い(黒25とセットで動く義務が生じている)。その点、左辺星下(F)なら2つの黒石の自由度が高く、白から真ん中(G)に打ち込まれれば喜んで左上三々に換わることができそう。ザル碁ではありますが、私はFが好きです。とは言え、左上の黒25は上記の理由で軽い分、すぐに左辺に展開する必然性は少なかったと言えるかもしれません。

 

実戦 第3譜

実戦で私は、たくせんさんがご指摘された通り「広い方から」黒27とカカリました。白に受けさせて下辺を適当に狭くした上で戸締りしようと愚考したからです。以下、黒31まで進み、貴公子が力を込めて打たれた予想外の1着、白32を次の1手とさせていただきます。

亜Q

(2008.10.28)



もどる