耳赤・恥の一手 かささぎ編C

参考図

今回も残念ながら正解者はいらっしゃいませんでした。貴公子の推薦はアテずに、黙って黒1のサガリ。こう打つことで、白にはまだ2眼がありません。私もそうだったんですが、何も考えなければ、手拍子で黒Aと打って、先手を取って他に回るところです。しかし、そうするとその時点で、黒1目のカカエと白7の十八のトビとが見合いで、この白は生きており、攻めが利きません。

さらに、黒Aの後、どこかの時点で、白1、黒B、白1目ヌキと替わった形は、白13の十五のキリや白16の十五の出が残って、黒にとって非常に味が悪い形になっています。ということで、ここは黒1が正解です。最も正解に近かったのは、マーベラスさんの黒A、白2目抜き、黒Bです。ただし、身ダメを詰めているのと、白が2目を抜いてしまっているので、黒からの利きが少なくなっているので、正解よりは少し劣るでしょう。

謫仙さんの黒A、白抜きを交換しての黒Cはほとんど私の実戦と同じ感覚です。こもりんさんの黒Aは後の打ち方が問われます。

満を持しての亜Qさんの回答は下辺を手を抜いて黒Dでした。確かにいいところではありますが、白14の十一や白15の十二が残っている時点では、いまいちのようにも思えます。それ以上に、白から下辺を白1と打たれると悲しくなります。ototoさんの黒Eも同じことがいえます。


第四譜(54-61)

実戦は、黒54の後、黒56とカケました。白は61とすべって生きました。

ここで、最後の問題です。次の一手だけは貴公子に褒められました。黒62はどこでしょうか?

私が分かったのだから、正解者続出でしょう。

かささぎ

(2009.1.25)


もどる