大ナダレ最新型

図1図2
図1図2

7月の千寿会後の飲み会で、大ナダレの話題が出たときに、聖健先生に「最近は内マガリと外マガリのどちらが多いのですか?」とたずねた。そのときに、最新型はキリですといって示してくれたのが図1。これまではAの内マガリかBの外マガリが普通でした。続いて、図2、白1のカカエに黒2のツケと進む。「へー」と感心していたら、翌日の週刊碁に掲載された新人王戦の井山−黄戦で同じ形が出てきた。記事では「ご存知大ナダレの最新型」と出ていた。皆さんご存知だったのですね。私はこんな手があるということはそのとき初めて知りました。

図3図4
図3図4

図2の後、図3の白1と出るのは、黒2から4までで成り立たない。図2の形は数多い大ナダレの変化の中で最初に定石として認められた形(図4)と似ている。

図3
図4

図2の後は図5までが形である。GOBASE で調べると、この後は白Aの上アテと、白Bの下アテがあるようである。この定石にかかわらず、新しい定石を仕入れて、碁敵をギャフンと言わせるのは楽しいが、私の棋力のせいで、定石の深い意味まで理解できていないのが残念である。

かささぎ

(2005.8.21)



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