私がはずしたこの一手2(解答編)

正解図

K七段がこの一手と言われたのは、黒13-九の一間トビでした。13-十の2間、14-九のカケと考え方は同じなのでそれらも正解と言っていいようにも思います。ただこの一手と断じられた時の雰囲気からは、正真正銘この一手のように感じました。周りに白石が来てもキズのない一間トビがプロ好みなのかと私なりに解釈しています。先生は、黒13-九に打てば、いずれは白は右辺に手を戻すことになり(戻させるように黒は打ち)その時中央か、右下星から一間(14-十六)に構えて、黒十分とのご指導でした。(多くの皆さまもご同様の意見と思います)

実戦図 参考図

私の打った手は今から思うと相当なピンハズで左辺のおさえ(17-九)でした。白に18-十一とすべられるのが、非常に大きく感じ、挨拶するのも癪なのでつい抑えてしまいました。今思うと、すべってきたら丁寧に挨拶して、中央が真っ黒になり十分でした。
 
実戦の進行は、黒は上辺模様へのヤキモチ(黒40)に手を抜かれ、絶好点(白41)に回られ嫌な碁になりました。ただ右下の絞りを見つけ全体が厚くなり、なんとか余せたように記憶しています。最後に、Fermiさんの心配されているノゾキからのキリは今のところはないと思っていました。したがって黒が18-六とワタリを遮る手は白から脅威ではあります。参考図をご参照ください。

以上今回はお歴々が13-九をあえて解答されなかったのが不思議に思っています。何かご意見あればお聞かせ頂けたら幸いです。少しお休みしてまた次を掲載したく思っています。その節は皆さまのご参加をお待ちしています。

梵天丸

(2012.12.13)


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