耳赤恥の一手 梵天丸編パート2E

参考図

 私の打った手は16-二(参考図黒94)の右上隅の戸締まりでした。一番大きなヨセと思い打ちましたが、先生の言われるには、左下6-十七(参考図黒86)とハネ下がってのノゾキが「ベラデカ」との事でした。

 謫仙さん正解です。お見事です。以下は参考図の解説です。下辺白渡りまでは必然の進行と思います。ここで16-二が頑張ったヨセのように思いました。左下3-十七は手がないと思います。白急所(4-十八)は堅くツイでとれているようにも思いますが、とりに行かず、渡らせるように打っていても黒が5〜6目いいようです。(私が持っている囲碁ソフトの形勢判断(ラフな地合計算)モードでシミュレーションした結果です。)これに対し実戦の進行は、右下隅を決められ、白89(下辺6-十八)にまわられて、極度に細かくなっています。(先述のソフトのシミュレーション結果は黒0〜1目勝ち)

 正直に言って私には左下隅のハネ下がりは浮かびませんでした。ノゾキ(参考図黒90)と、上からの連絡(参考図黒92)が先手であることに思いが至らなかった為と思います。候補手B(5-十八)の一間トビや、候補手Cの急所(8-十六)を考えましたが、それよりも16-二の方が大きいと思いました。(ヨセは(も?)全く自信がないのでご異見あるいはご高説歓迎します。ご教示頂ければと思います。)

 黒3-十は、ヨセとしては二手打って20目位の手でこの局面ではまだ小さいと思います。黒中央のキズは一応手にはならないと思っています。逆に一手戻すようでは足りない局面と思います。


第六譜 (86-105)

 さて細かくなり白105と覗いてきた時の黒106を考えてください。中央のラインを突破されたら全く足りなくなるので私も必死に考えました。

梵天丸

(2009.5.25)


もどる