耳赤・恥の一手 梵天丸編C

第四譜 (49-56)

私の打った手は黒50〜白55まで「キカシた」あとに黒56のキリでした。yoshihisaさん、亜Qさんも同じ着眼点でした。先生からお褒めいただいた手でした。「キカシ」の定義非常にムズですね。キル前の準備工作であり、黒50にツケればこうなるものと思いこんでいましたので、亜Qさんからのご指摘に思わず「耳赤」です。「キカシ」本当に難しい。本局に限らず、指導碁の局後の手直しの時、「キカシでなくアジケシです」、「この局面になるともうキキません」、「ありがたくキイておくところです」、「反発したいところです」等々局面毎にご指導を受けてきていますが、全く身につきません。このあたりが碁の奥深く魅力的なところと勝手な解釈をしております。

他の手は切る一手のところを無理矢理お考えいただいたようで恐縮しています。12-五と中央を堂々と割って行く手は息長く手談を楽しむ感じですが気の短い私には打てない手です。10-三は上辺の地を荒らしてしまおうという少々欲張りな発想とお見受けしますがとても恐くて打てません。5-九は5-十四にハネノビてのキリ(4-十三)が狙いにくくなるようで勿体ない感じがします。「屈服」の黒48(14-十二)は根本(白15-十一)から切られ担ぎ出される手を心配しましたが話が遠いかも分かりません。

第五譜 (57-91)

局面は流れて手数進んでいますが一本道のようでもあり、足早に進めさせて下さい。白は先手を取って下辺のツメを急ぎました。先生いわく中央に20目以上の(の地に相当する)厚みができているので黒はこのように後手でもノビていて十分とのことでした。白は下辺のツメを急いでいます。ツメに黒68以下ツケノビたのは予定の行動です。たとえ2-の十七、十八の黒2子を捨てる事になっても、4-十三のキリを狙うように打ちたいと思い打ち進めました。無理かなと思いましたが黒74にハネたのもその為です。白75〜79と少々因縁を付けられましたが、なんとか大損する事なく乗り切りました。白85と手を戻していただき顔がたちました。但しこの流れの結果は中央の厚みをボカされてしまったばかりか、少し薄くなってきたようで嫌な感じもあり、白に大きなヨセに回られると一気に細かくなる局面だと思っていました。こんな事になるのなら、黒86では白87の点に曲がっておく方が厚かったのに・・・・。このような思いの中打った、次の黒92を考えてください。尚今回からアップ後2〜3日後に候補の手を掲示板に記載したく思っています。候補の手掲示前に投稿されるも良し、候補手を待ってから選択していただいてもいずれも結構です。

梵天丸

(2009.2.25)


もどる