耳赤・恥の一手 梵天丸編B

第三譜(45-49)

 先生ご推薦の手は13―四の肩(A)でした。この手を解答された方はいませんでした。私の打った手は14―五でした。(謫仙さん、マーベラスさん波長が合いますね) 競りあっていて、白が車の後押しをしてきたところを手を抜いていいのか?打った14―五は@強い石から動いている点とA白に響いていない点(14―三の白石への影響力が弱い)でピタリ感がない。このあたりの考え方を先生に確認したい局面でありました。局後一番に確認したことはいうまでもありません。

 この局面私は反射的にノビ(白47の点)ようとしました。黒ノビに白ケイマ(12−八)に黒下辺に詰め。堂々の布石。上目使いに先生をチラッとみるような運びかなと思いましたが、次の白の手が脳裏をかすめた時、思わず碁笥から手を離してしまいました。14―五か六に打たれるとあっという間にかなりの模様ができてしまい、いっぺんに嫌な碁になると気づいたからです。よくよく見ると、黒ノビに白14―六に打たれても、ウスミを咎める自信はありません。ということで上辺と右辺の線を切る手を急ぐ必要があるように思い、確実な14−五を選択しました。他にツケノビ(14―四から五)、ツケハネ(14―四から13―五)等考えましたが白を固めるだけのようで気が進みませんでした。

 以下、先生のコメントです。上辺と右辺の線を切る手を考えるところとのことでした。13―四はもし白が他所(例えば白47)に打てば押さえ込む手(13―三)が大きく、上辺白のウスミも狙える。白が13―三と受ければ、12−四にノビてキカすところ。また周りの黒が強く、右辺からの白の石を抱えているので強く戦えないとの事でした。

 ノビでなくハネる手(梶原オワの手13―九)は全く考えなかったので先生に確認していません。駄目をつめ、最強の手だと思いますが反動も大きいようで、上辺―右辺の線をジンワリと切っておく手に軍配があがるように思います。今度先生の意見を聞いておきたく思います。

 次の黒の手(黒50)を考えてください。ヒント:キリではありません。(ここで解答がキリなら大ブーイングが眼にみえるようです。)

梵天丸

(2009.2.17)


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