耳赤・恥の一手 梵天丸編A

参考図

ご解答ありがとうございます。出だし好調ですね。亜Q先輩のご慧眼(人間観察と次の一手のダブルピンポン♪♪)、この手以外はは考えられないと断言されたyoshidaさん(♪)、楽屋裏まで覗かれてしまった謫仙さん(半分♪)・・皆様ご立派、脱帽です。

私の打った手は16―二、先生が示して下さったのが11−三以下の変化図です。変化図たいへん美しく感じたので掲載しました。以下先生のコメントです。とにかく11−三に打ち込んで様子を聞くところ。仮に白が鉄柱(9―三)に受ければキカシなので16―二に戸締まりして十分。鉄柱に白石があっても、白は11―三に打ち込んだ黒石を一手で取る手がないのでそれに満足して軽く見るところとの事です。(継続して動く手は考えなくて良い、即ち白鉄柱後、黒はコスミつけて白を立たせて11―四に一間飛んで戦うようなあえて事を構える事はする必要はないと解釈しました。力戦家で戦わないと碁を打った気がしないという方は別です。)

従って白は鉄柱に受けられないので勢い3―三(17―三)にフリカワっていく事になる。断固遮断して先手を取り、黒8―三以下変化図のように白の一団が浮いてしまっては右上隅を荒らされた以上の代償は十分取れているとの事です。私は8―三から7―二というお洒落な手は全く思いもつきませんでした。

この局面結構長考しましたが、正直に言うと私は上辺に打ち込む手は殆ど考えませんでした。単純に打ち込んだ瞬間に14−三の白石からツケ二段でサバカれると打ち込んだ黒石が孤立して絶好の攻撃目標を与えるだけと即断し思考中断し、もっぱら@16−二とA下辺の詰め(9―十七)の比較(特に白から逆に8―十七と詰められたらどうするか)を考えました。あとの譜でおわかりになりますが、先生もこの地点(8―十七)を急がれています。大きいところであるのは間違いありませんが、単純な地の大きさでは16−二の方が大きいと思います。(一手で出入り20目以上のキャッシュが入ってきます。)白から逆に下辺を詰められたら、5―十四(白37の頭)にハネノビていてキリ(4―十三)を狙おうと決め16―二を選択しました。

第二譜

局面は数手流れ、白は右辺を値切りに来て脱出したところ。次の一手を考えてください。

梵天丸

(2009.2.12)


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